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ミス・サイゴン

友人と一緒に「ミス・サイゴン」を観てきました。

この日のキャストは

エンジニア=筧 利夫
キム=知念 里奈
クリス=藤岡 正明
エレン=鈴木 ほのか 

等々

知念里奈も筧利夫もよかったけど、特に鈴木ほのかのエレンが素晴らしかったです。なんといっても歌詞、セリフがちゃんと聞こえてくるのです。発声もセリフの言い方も、テレビや映画と舞台では違うのでしょうね。その点、鈴木ほのかは生粋の舞台人なのでは。どんなに声を張り上げて歌ってもきっちり歌詞(セリフ)が聞こえてくるって、そうとうな訓練が必要なのではないでしょうか。あとは、藤岡正明のクリスが良かったです^^ 声に惚れ惚れしました。

最近は映画ばかりでミュージカルやオペラを観ていなかったのですが、やっぱり生の舞台は違うな~と思いました。それに私はやっぱり芝居や歌舞伎より、歌の入ったものが好きみたい。久しぶりに宝塚の舞台も観たい気分になりました。

↓は[ミス・サイゴン」(キム役はリー・サロンガ)から「Sun and Moon」。


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by puntarellina | 2008-09-20 22:05 | 好きなこといろいろ

トゥーランドット

トゥーランドットの映像をyou tubeで探しているうちに、初めて観た時の感動を思い出しました。

当時私は名古屋に引っ越したばかりでした。ちょうどバブルがはじけたあとだったのですが、バブル期に計画され、日本で初めて本格的にオペラを上演できる劇場として注目されていた愛知芸術文化センターが竣工されたばかり。私はそこにチャリで通う毎日でした。

というのも、地下にクラッシック音楽のビデオやレーザーディスクの鑑賞スペースがあり、タダで借りて観る事ができたんです。ブースが15もあったでしょうか。ほとんど待つことなく使用できたので、イタリア語を始める前は暇さえあれば通い詰め、片っ端からオペラのビデオを観ていました。

オペラは麻薬に似ています。私ものめりこむまでにそれほど時間はかかりませんでしたが、
特にプッチーニのアリアを聴いて覚える快感や恍惚感は格別でした。
たとえば↓のトゥーランドット、なんど聴いても飽きないです。そして暫く聴かずにいると起こる禁断症状。これも麻薬に似ています。

f0154218_10432060.jpgDVDは1987年の収録のようです。you tobeの映像は別のステージみたいですけど、アメリカではそれもDVD化されてるのでしょうか・・。ともあれ名盤だと思います。私はイタリア語をやり始めてからはオペラにつぎ込めるお金と時間が全くなくなりまして(オペラ好きっていうのがイタ語を始めた理由でもあったはずなのに・・)、ここ10年ほどはローマで観る以外(安いから^^;)日本ではDVDさえも観ていないありさまなので、それほど詳しいわけではないですが、ビデオがDVD化されるほどだからやはりいまだに名盤なのだと思います。


オペラは総合芸術といわれている通り、歌手、指揮者、オーケストラ、舞台芸術、などなどいろいろな切り口から楽しめ、また評価もなされるわけですが、そういう意味でもこのDVDはかなりの高レベルでバランスが取れていると思います。


トゥーランドット姫=エヴァ・マルトン(パワフル!!トゥーランドットは十八番)

カラフ王子=ドミンゴ(いわずとしれたドミンゴ!同じ時代に生きていることを幸せに思います)

リュー=レオーナ・ミッチェル(上記二人に負けず劣らぬカーテンコール。彼女の声はミラクルです!!)

舞台演出=ゼッフィレッリ(こちらもいわずとしれた)

指揮=ジェームズ・レヴァイン(カルロス・クライバー的なカリスマ性はないし、オファーが来たらなんでも振っちゃいますみたいな雰囲気あるけどそれも含めすごいと思う)

劇場=メトロポリタンオペラ(今はどうかはわからないけど、金払いがいいから一流歌手はみんなメットに集結っ!みたいな・・・)

プッチーニは私が一番好きなオペラ作曲家であり、その中でもトゥーランドットは、ラ・ボエームと同じくらい好きな作品なんですけど、たとえば↓のシーンは聴くたび心が震えます。この映像も1988年のもので、日本で発売されてるDVDのステージではないようですが、DVD同様、リュー役のレオーナ・ミッチェルが秀逸です。カラフ王子役ドミンゴの素晴らしさは言うまでもなく。



うろ覚えなので間違っているかもしれませんが、DVDではカラフ役のドミンゴが、あの有名なアリア「誰も寝てはならぬ」の大事なところで声がひっくりかえってしまってたような・・・。you tubeに彼の別のステージでの映像はありましたが、それを聴いてDVDを観るとがっかりしてしまうかもしれないのでこちらには貼りません。一箇所ひっくりかえったところでドミンゴの魅力が薄れてしまうようなことはありませんが、当時私はパヴァロッティの完全無欠の「誰も寝てはならぬ」を耳にたこができるほど聴いていたこともあり、ビデオでドミンゴのアリアを聴いて「あれれっ・・・」と一瞬思ってしまったもので・・・
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by puntarellina | 2008-09-14 10:12 | 好きなこといろいろ

オペラ演出の作法

黒田恭一氏による(以前の黒田氏に関する記事はこちら)「オペラ演出の作法」という連載が日経木曜版夕刊で始まりました。
9月11日分が2回目でジャン=ピエール・ポネル。

1回目は実家から帰ってきたばかりで読まなかったらしく、誰のこと書いたんだろう~~と思いつつなんとか古新聞の山から探し出したら、なんと、というかやっぱりというか、フランコ・ゼッフィレッリでした!!

黒田氏のエッセイのなかに、

-ゼッフィレッリは広い範囲のオペラ・ファンからは圧倒的な支持をえているものの、革新派からは、通俗に堕するとあしざまにいわれてることも少なくない-


というフレーズがありました。革新派というのがどういう人達なのかはわかりませんが、「通俗に堕する」と非難するということは、オペラは高尚でなくてはいけないということなんでしょうか。

オペラはもともと通俗的なものだと私は思っているのですが・・・。だからゼッフィレッリ大好きです。


そして私がゼッフィレッリといわれて最初に思い浮かべるのは、↓に貼ったメトロポリタンオペラのトゥーランドット!

まぶしいほどに煌びやかで美しく度肝を抜かれるほど豪華な舞台作りがゼッフィレッリの真骨頂。

(ファイナルシーンの映像40秒だけですがトゥーランドットのはまり役エヴァ・マルトンと、見目麗しいプラシド・ドミンゴ二人が映ってます053.gif


あとはたとえば↓の「椿姫」の映画版。オペラ映画は嫌いなのでDVDを観るのなら舞台ものがお勧めなんですけど、ゼッフィレッリなら一見の価値ありかなと。

・・・ということで、↓は有名なアリア「乾杯の歌」のシーン。ここにもドミンゴ様が016.gif



ところが、こんなにロマンチックな映像を作るにもかかわらず、私の周りにいるイタリア人友にはゼッフィレッリ嫌いが多いんですよ。

ローマ滞在中にゼッフィレッリ監督の映画「永遠のマリアカラス」が公開になったんです。友人達と偶然その話になって、私が「ぜ~ったい、観にいきたい」っていったのに、一同の反応は

「・・・・・・・」


あれ?なぜ無反応・・・・?

と不思議に思い、

「だって、ゼッフィレッリなのよ~」といったら、


「だから嫌なんだよ」って。


たった一人、ロベルト姉のアレッサンドラだけは「そうそう、ゼッフィレッリだから観たいよね」って言ってくれたんですけど、ロベルトなんて「あの傲慢な態度を思い出すだけでも許せない」なんていうし・・・。性格悪くたって映像がきれいなことに変わりはないじゃない、と説得したんですけどね~。


まあ、そんなゼッフィレッリですが、彼の舞台芸術を観てしまうと、私には、もう他の演出家の存在が霞んでしまいます。
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by puntarellina | 2008-09-13 22:37 | 好きなこといろいろ

シルヴィオ・オルランド

シルヴィオ・オルランド(Silvio Orlando)がヴェネツィア映画祭で男優賞を受賞しましたね~072.gif

私にとってのシルヴィオ(シルヴィオっていうと、「恋愛マニュアル」のシルヴィオ・ムッチーノを思い出しますが、今回は別のシルヴィオです^^)は「もうひとつの世界」(2002年のイタリア映画祭で上映)のエルネスト役なのですが、彼は去年映画祭で上映された「カイマーノ」や、主役ではないものの今年イタリアで話題作となった映画「カオス・カルモ」(来年の映画祭で観たいですね~)に出演していることからもわかるように、今やイタリア映画には欠かせない存在になっていることは明らかです。

「もうひとつの世界」は1999年のドナテッロで最優秀作品賞を受賞しましたが、マルゲリータ・ブイはこの作品のカテリーナ役で最優秀主演女優賞を受賞しているんです。ところがシルヴィオはノミネートされつつも最優秀主演男優賞は逃すのですが、いったい彼の受賞を阻んだ奴は誰だろうと思って調べたら、なんとっ!!「ラジオ・フレッチャ」の主役を演じた麗しのステファノ・アッコルシ様だったんですよ016.gif

そっか~、それなら仕方ないな~

・・・・・と、私が思ったかどうかは内緒ですが028.gif、今回のヴェネツィア映画祭ではついにS・オルランドがやってくれました。これから益々活躍の場を広げてくれることを期待していますよっ049.gif

さて、↓の映像は「もうひとつの世界」(fuori dal mondo)のtrailerの、なぜかスペイン語版012.gif。ちょっと古めの映画だからイタリア語のが見つからないのです。でもルドヴィコ・エイナウディ(Ludovico Einaudi)の音楽も素敵ですのでご参考までにどうぞ001.gif

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by puntarellina | 2008-09-07 10:09 | イタリアあれこれ

日本の文化を楽しむ

実家の前の部分には、亡き父の事務所があり、今は1階部分は踊りのお稽古に貸し、2階部分は叔母がお琴教室に使っています。踊りは毎週あるわけではないのですが、ジョバンナを連れて帰った日はちょうどお稽古がはいっていて、運良く日本舞踊の練習風景を見学することができました。

私達が到着したときは、踊りの先生はまだ和室で休憩しているときで、その前の廊下を通って茶の間に行くため、母と私とで廊下に座って先生にご挨拶をしたのですけど、ジョバンナもみようみまねで一緒に正座して手をついて挨拶をしてくれました。

翌日は叔母がお琴を教えに来たので調弦を手伝いながら、3人で「さくらさくら」を弾きました。お琴は13弦で、上から一、二、三と数えていくのですが、楽譜はすべて漢数字で書かれてあり、しかも11弦目から13弦目までは確か斗、為、巾(間違ってたらごめんなさい^^;)のように記載されてあるので、さくらさくらの歌を聴いたこともないジョバンナは最初四苦八苦していましたが、なんとか頑張ってくれて、最後は叔母が伴奏を入れ3人でのミニ合奏を楽しみました。

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その翌日は、母が毎週通っている近所のお茶の先生のところへいきました。先生はその翌日から家の修理を頼んでいたらしく、お稽古の準備がちゃんとできないからポットのお湯で簡単にしますとのことだったので、私達もジーパンで行きますと伝えていたのですが、いざ蓋を開けてみれば、全員が和装(母は私達が浴衣を楽に着られるよう前日から紐をつけたり丈を調整したりといろいろ準備をしていました)、そして先生はポットどころかお炭の準備までしていてくれ、ジョバンナにあわせて仮名だけで書かれた芭蕉の句の掛け軸を選んでいてくれました。

私は以前は実家に帰るたびに母に連れられてお茶のお稽古に来てはいたのですが、習っていたわけではないし、しかもここ数年ご無沙汰でしたから作法は全くちんぷんかんぷん、よって訳すときも超いい加減。

ジョバンナがお薄を入れた後のお片づけで、先生がまずお手本に茶せんを洗う所作をしてくれたのですが、洗い終えた後、「コン」とお茶碗の淵で音を立てて茶せんを置いたような気がしたので、「ジョバンナ、そこで置くとき音を立ててね」っていったんですよ。

ところがなんと、そこは音を出してはいけないところ。

しかも、ジョバンナったら、一回だけ「コン」って立てれば全然目立たないのに、いきなり「コン、コン、コン、コン、コン・・・」って派手にやってくれたから、ごめん、そこ音立てちゃだめ、って言わなきゃいけないのにおなかがよじれそうなほどおかしくって、でもげらげら笑うわけにもいかないし、は~、ほんとに苦しかったです041.gif

おまけに、お客様として座っているときも、先生が「ジョバンナさんはきっと可愛いらしくて華やかな方だろうと思って七宝(模様?)のお茶碗を準備したんですよ」と言われたので、七宝をどう説明しようかと迷っていたら、ジョバンナがさっさと辞書を引いて嬉しそうに「わかった!codaのことでしょ」って・・・、

もーおなかがよじれて死にそうでした~003.gif。だってcodaって尻尾のことなんです。

七宝(シッポウ)と尻尾(シッポ)。日本語って難しいですね037.gif

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by puntarellina | 2008-09-06 17:37 | イタリアあれこれ

ジョバンナを連れて

ただ今日本満喫中のジョバンナ。

その彼女を連れて実家に帰ってきました。イタリア人が来たのは初めてなのでは?と思うほど小さな田舎町なので、彼女が滞在中の数日間は母を始め周りの誰もが好奇心丸出しで話しかけてきておかしかったです。

私が数年前に招待されて訪れた、友人アントネッラのシチリアの家がまさにそんな感じでした。
イタリアでも日本でも、田舎はどこでも一緒なんですよね。そしてジョバンナはお父さんの実家のアブルッツォも一緒と言っていました。

彼女はその後京都に出発することになっていたので、出発前日地元の駅に新幹線の指定を予約しに行ったのですが、その時の駅員さんが出発の朝も改札にいて、私が母の分と2枚入場券を買おうとしていたら「昨日の人でしょ。そのまま入っていいよ。」といってくれて、ジョバンナも京都行きの切符を見せることもなく、3人とも顔パスで改札を通してもらいました。

日本人はスタンダードなサービスは完璧だけど、イタリアに比べて柔軟性がないなーと思っていたのですが、田舎に行けばそんなことはなくて、まだまだイタリアと同じような人間同士の触れ合いが残っているんだなと、今回は日本の田舎の魅力再発見の機会にもなりました。

母とジョバンナの言葉の壁も、母の大げさなジェスチャーと、ジョバンナの日々上達する日本語力でけっこう通じあっていて、次回はP~抜きで来なさいねと、母は彼女に言ってました。

日本語を学ぶには最高の環境だったと思うのですが、私とジョバンナとの間ではついついイタリア語になってしまうので、私ももっと日本語で話してあげたらよかったのかなと反省しきりなのですが、反面、せっかく久しぶりにゆっくり会えたので、心置きなくお喋りしたいという思いもお互いに強く、結局イタリア語が主流になってしまいました。
それに、以前にも書きましたが、彼女とは家族や仕事の話から始まって、宗教、文学、映画、音楽などなどかなりいろいろ突っ込んで話せるし、あまり公然とは話せないようなことも、ここだけの話ね、と腹をわって話せるので話がつきないのです。

最初は、こんな小さな田舎で飽きてしまわないかしら・・・と少々不安だったのですが、母がネットワークを駆使していろいろな計画を立ててくれていたので、最後は時間が足りないくらいでした。

ともあれ、母もジョバンナも自然体で楽しめたみたいだったのが、なんといっても嬉しかったです。


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実家にある、世紀の巨木とかいう奴。庭にある木々がどれもこれも一段と生い茂っていて庭がジャングル化していました^^;
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by puntarellina | 2008-09-05 09:56 | イタリアあれこれ