オペラ演出の作法

黒田恭一氏による(以前の黒田氏に関する記事はこちら)「オペラ演出の作法」という連載が日経木曜版夕刊で始まりました。
9月11日分が2回目でジャン=ピエール・ポネル。

1回目は実家から帰ってきたばかりで読まなかったらしく、誰のこと書いたんだろう~~と思いつつなんとか古新聞の山から探し出したら、なんと、というかやっぱりというか、フランコ・ゼッフィレッリでした!!

黒田氏のエッセイのなかに、

-ゼッフィレッリは広い範囲のオペラ・ファンからは圧倒的な支持をえているものの、革新派からは、通俗に堕するとあしざまにいわれてることも少なくない-


というフレーズがありました。革新派というのがどういう人達なのかはわかりませんが、「通俗に堕する」と非難するということは、オペラは高尚でなくてはいけないということなんでしょうか。

オペラはもともと通俗的なものだと私は思っているのですが・・・。だからゼッフィレッリ大好きです。


そして私がゼッフィレッリといわれて最初に思い浮かべるのは、↓に貼ったメトロポリタンオペラのトゥーランドット!

まぶしいほどに煌びやかで美しく度肝を抜かれるほど豪華な舞台作りがゼッフィレッリの真骨頂。

(ファイナルシーンの映像40秒だけですがトゥーランドットのはまり役エヴァ・マルトンと、見目麗しいプラシド・ドミンゴ二人が映ってます053.gif


あとはたとえば↓の「椿姫」の映画版。オペラ映画は嫌いなのでDVDを観るのなら舞台ものがお勧めなんですけど、ゼッフィレッリなら一見の価値ありかなと。

・・・ということで、↓は有名なアリア「乾杯の歌」のシーン。ここにもドミンゴ様が016.gif



ところが、こんなにロマンチックな映像を作るにもかかわらず、私の周りにいるイタリア人友にはゼッフィレッリ嫌いが多いんですよ。

ローマ滞在中にゼッフィレッリ監督の映画「永遠のマリアカラス」が公開になったんです。友人達と偶然その話になって、私が「ぜ~ったい、観にいきたい」っていったのに、一同の反応は

「・・・・・・・」


あれ?なぜ無反応・・・・?

と不思議に思い、

「だって、ゼッフィレッリなのよ~」といったら、


「だから嫌なんだよ」って。


たった一人、ロベルト姉のアレッサンドラだけは「そうそう、ゼッフィレッリだから観たいよね」って言ってくれたんですけど、ロベルトなんて「あの傲慢な態度を思い出すだけでも許せない」なんていうし・・・。性格悪くたって映像がきれいなことに変わりはないじゃない、と説得したんですけどね~。


まあ、そんなゼッフィレッリですが、彼の舞台芸術を観てしまうと、私には、もう他の演出家の存在が霞んでしまいます。
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by puntarellina | 2008-09-13 22:37 | 好きなこといろいろ