Venvenuti!の続き

日本を満喫中のクリスティアーノとキアラ。

彼らは敬虔なクリスチャンでした。二人の結婚指輪には、クリスティアーノがデザインし友人に彫ってもらったというマリア様の彫刻が施されています。

二人とも学生時代は美術を専攻し、現在の仕事もアート系らしく、キアラが漢字を見よう見まねでさらさらと書けてしまうのもうなずけます。

彼らと(実際はクリスティアーノとですが)メールで連絡をとり始めたのは一月ほど前からになりますが、かなり頻繁に連絡をとりあっていました。最初にメールをくれたのはあちらですが、それに対する私の返信へも日をおかず返事をくれ、その後の連絡もまめでした。最初は、まあ、初来日ということもあってよほど情報を得たいんだろう、イタリア人って現金だから・・・な~んて思ってたのですが、これだけきっちりメールをくれたのは、彼の律儀さゆえ、と実際会ってみてわかりました。

現金な奴なんて思ってごめんなさい。

彼らの日本に対する印象はとてもポジティブなもので安心しました。街の印象は天候にも左右されると思うのですが、ずっとお天気が悪かったので心配してたんです。

彼らは私と待ち合わせる前、東京博物館で開催中の徳川展も見たらしいのですが、20分待ちで(私が行ったときは60分待ちになってた!)人がたくさんいて、ずっと立ちっぱなしで、展示物も並んでじゃないと見られなくてほんとうに身体は疲れたのだけれど、みんな静かに喧嘩することもなく並んでたから精神的にはとっても落ち着いた状態で見られて嬉しかったのだそうです。ローマではありえないとも言っていました。

そして日本で出会った人はみんな優しくて、道を聞くと一生懸命教えてくれるし、さらに多くの人はその場所まで案内してくれると感動していました。彼らが日本に着いたのは夕方だったらしく、実際に観光し始めたのは到着日の翌日からだったのですが、まるで一週間前から滞在してるんじゃないかと思うほどすぐに日本になじんでしまったのだそうです。食べ物もみんなおいしいし、駅にはどこにでも英語で表示があるから迷うこともないっていうんですよ。でもそれは多分彼らの勘のよさにあるんじゃないかなと思います。ヨーロッパやその周辺のみとはいえ、二人とも旅の経験も豊富らしく、未知の街へのなじみ方も心得ているのでしょう。

それから、彼らがいろいろな場所を訪れて一番おどろいたのは、皇居やその周辺の公園(北の丸公園?)の美しさっていうのです。
ローマだったら一週間もすればマリファナを吸う若者でいっぱいになって、落書きとゴミで溢れかえり、とてもじゃないけどあの整然とした美しさは保てないっていうのです。皇居やその周辺の公園は別格ですし、日本にも汚い公園はいっぱいありますけどね。

一方、彼らとの会話のなかで、私が最も意外に思ったのは、キアラが「日本語って簡単」(彼女にとっては本当に簡単だと思う)と思ったその理由。
彼女は、「日本人は喋る時とても表情豊かに話すのよ、だから全く日本語を知らなくても何を言っているのかなんとなくわかるの」っていうのです。日本人が表情豊かっていうイタリア人に出会ったのは初めてだったので、聞き間違えたのかなって思って聞きなおしたくらい。でも、考えてみたら彼女の言うとおりかもしれません。謝罪するときは心から申し訳ないと思いつつ頭も下げて(だから電話口で思わず頭を下げることも・・・)、感謝を述べるときも心から、というのは私達が受けた教育でもあるし、百貨店やレストラン等でも、接客業務においては従業員の表情が言葉と同じくらい大切ですよね。
日本人は無表情って言われることが多い中、このキアラの言葉はとても嬉しいです。

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(アメ横のお店で着物を試着中のキアラ。外国人用のリボン結びができる帯もあったのですが、色彩が気に入らなかったらしく袋帯を買いました。ローマで着付けできる人募集中)

ともあれ、彼らの視点でみた日本のよいところをたくさん話してもらって、日本人の私は嬉しかったです。あまりに褒めてくれるので、あえて日本のネガティブなことも話してみましたが(例えば普段は丁寧すぎるほど丁寧な日本人が、道や駅で人を平気で突き飛ばして追い越したり、ぶつかってもあやまらない。お年寄りに席をゆずらない等々)、否定はしないけれどそれ以上の非難はしないんですよね。彼らからは、できるかぎり他人の気持ちを酌みとろうという細やかな配慮と優しさが感じられ、とても好感が持てました。

夕食は下北沢の焼肉屋に行きました。我が夫も合流する予定だったのですが、彼は前日も仕事で外食、翌日も同じく外で夕食の予定だったうえ、疲労と寒さで朝から胃が痛くてたまらなかったらしく、直前に来られないと連絡が入ったので、結局最後まで3人で過ごしました。
残念だったけど、私も久しぶりのイタリア語漬けでかなりぐったりで、この上イタリア語⇔日本語の通訳はなかなか辛いものがあるなあ、と思っていたところだったのでよかったかもしれません。夫とローマに行ったら彼らとみんなで食事できたらいいなと思います。

ローマでの彼らの結婚式では、ロベルトもアレッサンンドラも、マリーサもサンドロも(つまりロベルト一家)みんなpuntarellinaによろしくって言ってたよって言われて嬉しかったです。

ロベルトの両親とは5年くらい会ってないのに、私のこと忘れないでいてくれているのが嬉しいです。ロベルトんちのご飯は私の口に合うんですよね(って関係ないですね)。

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キアラ、クリスティアーノと焼肉屋さんの前で。
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by puntarellina | 2007-12-08 23:28 | イタリアあれこれ