La piel que habito
2012年 07月 15日ハリウッド映画の上映が多いこの映画館でアルモドバル作品を鑑賞できるなんて奇跡的なんです。
ということで3駅離れたところに住むスペイン人のホセを誘い二人で観に行ったんですよね。
で、私は昨夜の睡眠不足にもかかわらず瞬きもせずにスクリーンを見続けたのですが、友人は「es muy loco」(気が狂ってる)と
テクニックは素晴らしいけど、アルモドバルは一線超えちゃったんじゃない?って言うんです。
一方、私はとっても気に入りました
アントニオ・バンデラスのセクシーさと、エレナ・アナヤの美しさも印象的なんです
まあでも、一線超えちゃったんじゃないかっていうホセのいうこともちょっとわかるなあ。
私、スペインのアルモドバル、イタリアのオズペテク、みたいにいつもこの二人の監督を対比させていたところがあったのですけど・・・というのも、まあどちらもゲイ特有の色彩感覚や感情表現の豊かさがあったり、マイノリティの人たちをテーマにしたりといくつかの共通点があったので、無意識のうちに比べていたのだと思うのです。
ところがアルモドバルのこの新作をみた後で、5月にイタリアで観たオズペテクの「magnifica presenza」を考えると、二人は全く別の道を歩んでいる監督さんで、そもそも対比していたこと自体が間違っていたなあと今更ながらに気づくのです。
さて、この作品の詳しいことはこちらに書いてありましたので、勝手にリンクしてしまいます。ご参考くださいね。
そういえば、アルモドバルがこの映画製作にあたり着想を得たというTARANTULA (Thierry Jonquet)って本、読んでみたいですけど日本語には翻訳されてないみたいですね。残念。
劇中歌のConcha Buikaのこの曲がとても印象的だったので、映画館からの帰り道、ホセに「あの歌手知ってる?歌がとってもよかったね」と言ったら、あとからいくつか動画を送ってくれました。
私、アルモドバルの選曲、いつもいいなって思うんですよね~。
by puntarellina
| 2012-07-15 10:21
| スペインあれこれ