物理学者にまつわるいろいろ

去年イタリアでベストセラーになった「素数たちの孤独」が、1年後の今年早くも日本で翻訳出版されたなんて本当に素晴らしいことだと思います。

といっても翻訳本が出てるなんて私はまったく知らなかったのですよ。でも、よくお邪魔するブログで話題にしてくださっていたお蔭で、さっそく図書館に予約し、読むことができました。

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最初とても不快な描写が何箇所かあり、どんなにストーリーがよくても、これが頭から離れないからきっと好きになれないと思いました。一日目は、そんな状況だったので食前も食後も読みたくなかったし、読み進める自信もありませんでした。でも、読み進めないといつまでもその不快な印象しか残らないと思ったので、翌日勇気を出して読み進めたら、一気に引き込まれ、その勢いで読破。表現の豊かさが素晴らしいなと思ったし、翻訳文も自然で読みやすいと思いました。

この本の存在は、以前のスペイン語のレッスンで知りました。

というのも、6月までスペイン語を習っていた先生の本業は物理学者でしたので、彼はスペインの新聞El paísでこの作品と著者に関する記事を見つけた際、著者が自分と同じ物理学者であるということに興味を持ち、あるレッスン日に私に記事を持ってきてくれたのです。

ちなみにその記事というのがこちら
(イタリアに関することをスペイン語で読むのもなかなか おつですから、ご興味のあるかたはご一読くださいね。)

その後、紀伊〇屋の洋書コーナーで平積みになっているのを見つけた時は嬉しくなって思わず手にとりましたが、値段を見てびっくり。即座にもとの位置に戻しましたよ^^; だって確か4千円以上もしていたんです。
で、イタリアの友人に送ってもらうか、ペーパーバックがでるまでの我慢と思っていました。

なので、本当にこんなに早く読めるなんてラッキーでした。翻訳者に感謝です☆

そして日本語で読んだ今、イタリア語ではどんな表現で、どんな文体で書かれているのか興味がわいてきました。イタリア語学習に戻る時期がきたらもう一度原文で読んでみたいと思います。

話は変わって、そのスペイン語の先生から最近届いたメールには、レオナルド・シャーシャ(リンク先のウィキはイタリア語です)の「マヨラナの失踪」を妹がプレゼントしてくれたと書かれてありました。シャーシャは私の好きなイタリア人作家で、以前話題にした際、シャーシャを知らなかった先生に、絶対読んでねって勧めていたこともあって報告をくれたようなんです。

マヨラナは実在の物理学者であり、失踪したまま行方知れず。はたして自殺だったのか意図的に行方をくらませたのか等、その真相はいまだに謎に包まれているのですが、シャーシャは自らの見解を盛り込みながら、この失踪事件を検証しているのです。

いままで物理学者には縁もなかったし、それ以前に「はて、物理ってなんだっけ?」というほど縁遠かったのですが(物理学者といわれて思い浮かぶのは、この映像くらい041.gif)、彼にスペイン語を学んだことで、今ではとても身近に感じるようになりました。

で、この機会にと、未読だった「マヨラナの失踪」も読んでみました。でも私個人の好みでいえば、実話をもとにしたものより、シャーシャ自身が創作した作品の方が断然良いと思います。実際、ついでに借りた「真昼のふくろう」の方が数倍面白かったです。

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by puntarellina | 2009-08-30 10:26 | イタリアあれこれ